用途ではなく金額で分類する方が分かりやすい

家計簿的な分類では支出の用途で分けるが、同じ食事、同じ洋服でも価格によって家計に与えるインパクトは全く異なる。つまり用途ではなく金額で分類する方が正しい。目安としては1回もしくは1個で1万円が基本的な生活費か趣味的な支出かの分かれ目と考えれば良いのではないかと思う(ただし、家賃・保育料・生命保険などはあくまで基本的な生活費としてカウントする)。

円グラフのように考えればすっきりと分類されて、細々と支出の種類別に分類するよりよっぽど分かりやすいのではないかと思う。企業会計でも利益の計算は5段階に分けて行う。一見すると面倒くさく見えるが、何が原因で利益が増減したのか分かりやすくするためだ。

支出を2つに分ける理由も、基本的な生活費は(結婚や出産などのライフステージの変化を除いて)大きな変化が起こることはさほど無く、一方でお小遣い的な支出は洋服や趣味、ちょっと高価なレストラン等によって乱高下する事は多々あり、貯金額に影響を大きく与えてしまうからだ。

最近ではマネーフォワードやZAIMなど、便利な家計簿アプリがある。ここで書いたような分類は残念ながらしてくれないが、支出を金額の大きい順に並べ変え、家賃や保育料などの基本的な生活費を除けば「今月家計にインパクトを与えた買い物」が簡単に把握できる。

支出を削減していくには、こういった趣味的な支出の中で優先順位をつけ、本当に欲しいものにお金を使うために優先順位の低いものを買わない、という形でメリハリをつければ良い。夫婦ならば優先順位が高いものは何か、話し合いが必要になるだろう。

今回説明した家計管理の方法は貯金を殖やしたい場合に限らず、何となく買ってるこの洋服代を削れば子どもを習い事へ通わせる費用にあてられる、あるいは住宅費用にまわせば購入予算を増やす事が出来る、といったように家計管理全般に応用が出来る。

貯金もそれ自体が目的では無く、家計の構造をメリハリのある形へ変える事で、本当に欲しいものや必要なことにお金を使えるように備えておくことが本来の目的だ。

家計の管理は大雑把で構わない。目的は細かく管理することではなく楽しく生活をする事であり、そのためには基本的な生活費と趣味的な支出を切り分ける、大きな支出をしっかり把握する、そして支出に優先順位をつけてメリハリのある家計へと変えていく……この3つのルールを守ることさえできれば十分だ。