お風呂や絵本の読み聞かせ

仕事においても家庭においても、私は自分でやるべきことと、私でなくてもできることを整理し、ほかの人でもできることはできるだけアウトソーシングしています。家事の合理化には、最新型の家電を取り入れるようにしています。たとえば乾燥機つき洗濯機などでも、技術は日進月歩。最新情報に接していることが大切です。

仕事については、コアな業務以外は私専属の2人のアシスタントにお願いしています。ただその場合も、単純に「これやっといて」ではいけません。その業務の意義や、「どういう想いでこの仕事をやっているのか」という大義を共有することが大切です。仕事への想いやスタンスに共感を覚えることで、彼女たちならではの工夫が仕事に加わってきます。

そうやって私の業務を侵食してもらって、私自身が創造的に使える時間を増やしてもらうのです。

仕事ができる人ほど仕事を抱え込みがちですが、抱え込まずに、仕分けして人に振ることが大切です。その一方、「母親でないとできないこと」としては、子供と一緒にお風呂に入ってあげるなどのスキンシップ、寝る前の絵本の読み聞かせ、ストレッチなどの儀式があります。私の場合、子供と一緒に過ごす時間は普通のお母さんの半分程度しかないので、その時間の質をいかに上げるかを考えます。

私の母も働いていたのですが、思い返すと母は、授業参観や展覧会などの学校行事は、どんなに忙しくとも必ず来てくれていました。私自身、いまだにそのことを覚えていますから、学校行事には必ず参加しています。