■編集部より指令
炎天下、子ども2人と大荷物を乗せて15分間自転車を漕ぎ、汗だくで保育園に送り届けたあと、満員電車に揺られる日々。
会社に到着した時点で全エネルギーの半分くらいは使い果たしている。仕事が終わって帰宅後も家事とお風呂と寝かしつけ……。
子育てしながらの共働きで毎日ヘトヘトですが、トクすることってあるんでしょうか。
■大宮冬洋さんの回答
「男の家事」半分やってるつもりでも実際は2割にすぎない
http://president.jp/articles/-/13336
■佐藤留美さんの回答
釣り三昧夫の奥様は……
共働きで得をするのは主に夫――とは至言ですね。
まさに、その通りだと思います。
私の周囲で、週末はヨットとか、釣り三昧とか、夏フェス参加が欠かせないとか言っている旦那は、ほぼ例外なく妻が働き者で、共働きです。
ある女友達(超働き者)など、「夫は私が日頃、会社や家で“奴隷”をやっているからヨット三昧なんて“貴族”がやっていられる」とコボしています。
でも、彼女はそう言いながらも、半分以上「ノロケ」ているんですね。一生言ってろ、とでもいいたくなるくらいに。
なぜか?
それは他でもない、彼女の夫に「可愛げ」があるから。
たとえば……。
彼女は仕事がデキる人の特徴ですが、超が付くほど社交的。
よって、子どものPTAのリーダー役を買って出る、マンションの自治会委員を務めるなどは朝飯前。時には、失恋した友達の慰め役までする始末です。
だから、彼女の家にはいつも来客が絶えないんですね。土日だろうが、夜だろうが、お客さんがしょっちゅう来ます。
そんな落ち着かない状況は、普通の旦那なら思わず「カンベンしてくれよ~」と音をあげたくもなるはず。ところが、彼女の旦那は不快感をおくびにも出さないどころか、むしろその状況を楽しんでしまうのです。
よって、来客はいつも夫婦にもてなされてニンマリ顔。彼女もそんな状況をどこか誇らしげです。
しかも、彼は彼女の仕事やプライベートでの愚痴をよく聞く聞く。
彼女によると「ほとんど聞き流している」そうですが、話をさえぎらない、余計な問題解決志向をちらつかせないだけでもリッパなものです。
この、彼の余裕こそが「可愛げ」。それじゃあ、週末に家事を放り出して、ヨットに乗ったくらい許す気になりますよね。