お手本は「アメリカのテレビドラマ」にあり
あるテレビ番組で、日比谷花壇の宮島浩彰社長はこう話していました。フラワー業界のトップ企業である日比谷花壇は女性社員が多い会社ですが、宮島社長は「怒らない」「叱らない」と決めているそうです。怒るだけでは指導にならず、社員の業務も改善されない。女性社員に共感して、褒めるポイントを見つける。一緒に問題点を明らかにし、褒めて伸ばすことで、仕事がうまくいくというのです。この共感の姿勢こそが、仕事だけでなく、モテるために求められることなのです。
アメリカのテレビドラマを見ていても、女性の相談に対して、男性がすぐにイエス、ノーで答えず、黙って頷くシーンをよく見ます。ダイレクトなアドバイスをせず、女性の話を促す。「モテる男」なのだとすぐわかります。日本の男性に足りないのは「聞き役」を受け入れる覚悟です。聞き役になるのは苦痛です。しかし、それでも黙って5分間、相手の話を聞き、「大変だったね」「よかったね」と相づちを打つことから、共感する姿勢は生まれていくのです。
もちろん、共感力を発揮しようとしても、ふいに相手の女性を不快にさせることを言ってしまったり、怒らせてしまうこともあるでしょう。そんな失敗もいい訓練になったと考えて、共感力を磨いていくしかない。100万回失敗するくらいでないと、モテる男にはなれません。
(構成=伊藤達也)