7月18日、ソフトバンクグループによる英国の半導体設計大手ARM(アーム)・ホールディングスの買収が発表されました。「売上高約1800億円の企業に対して3.3兆円の買収額は高すぎる」「携帯電話事業とのシナジーがない」といった否定的な見方もあります。

ARMスチュアート・チェンバース会長(左)は元日本板硝子社長。(写真=時事通信フォト)

なぜ、ソフトバンクはこれほどの巨額買収を行ったのでしょうか。それは、産業の「レイヤー構造化」という考え方で読み解くことができます。