入塾者の数は想定外「追加募集」を実施中

10月30日に政治塾「希望の塾」の入塾式を行いました。そこで私は次のように述べました。

「東京にはヒト・モノ・カネ・情報、すべてが揃っています。しかし、それが十分に活かされていません。もっともっと磨いていく必要があります。そのためには仲間がほしい。『小池さんその通りだ。一緒にやっていこう』という同志がほしい。唯一、東京に足りないものは『希望』です。今日よりも明日のほうがいい。みんながそう信じ合えることが、何よりも大切だと思います。この塾を通じ、希望をみつけ、希望を実現してまいりましょう」

今回、入塾者を募ったところ、想定をはるかに超える反響があり、政治への関心の高まりをあらためて実感しました。4827人の応募者の中から、2902人の入塾者を迎えることになりましたが、それでも準備していた会場には入りきらないため、入塾式を4回に分けなければいけませんでした。嬉しい悲鳴です。

「希望の塾」入塾式の様子

入塾者の属性もバラエティに富んでいます。住所では、東京だけでなく、北海道から沖縄まで。なかにはハワイからお越しになった方もいらっしゃいました。年齢は18歳の高校生から82歳まで。性別は男性が6割、女性が4割という比率になっています。ほかの政治塾では女性の比率は1割程度だと聞きます。女性の参加者が多いというのは大変嬉しく心強い。子連れの方も参加できるように無料の託児スペース「きぼうのほいくじょ」も準備し、当日は約30名のお子様をお預かりしました。

これまで若者や女性は政治に無関心だと言われてきました。ところが「希望の塾」にはたくさんの参加者がいる。なぜでしょうか。それは政治のことを十分知らされていなかったからです。私は都知事選を通じ、政治にモヤモヤとした思いを持つ人が数多くいることを肌で感じました。そこでのキーワードは「情報公開」です。

豊洲新市場への移転、東京五輪の整備費など、メディアは都政の課題を盛んに報じています。メディアが都政に関心をもつようになったのは、私が都知事となり、積極的に情報公開をすすめ、議論を喚起したからでしょう。密室での意思決定は、責任を曖昧にし、問題を先送りします。情報公開を進めて、官民の知恵を結集させれば、様々な課題にスピード感をもって取り組むことができます。

「希望の塾」では初回の講師として豊島区長の高野之夫さんをお招きしました。高野区長は、老朽化していた区庁舎の建て替えを「0円」で実現させた人物です。廃校になった学校周辺一帯を、民間事業者の力を借りながら49階建てのマンションとして再開発し、その中に区役所のスペースを設けることで、区の財政負担ゼロで建て替えをやり遂げました。財政破綻寸前だった豊島区で、見事に「希望」を実現させたのです。

都政においても、いちはやく希望をみつけ、希望を実現してまいりたいと考えています。そのうえで私がかねてより大切にしている姿勢は「大義と共感」です。次の「希望の塾」には、講師として元東京都知事の猪瀬直樹氏をお招きします。都政の課題を解決するには、党派を超えて知恵を集めなければいけません。来年夏には都議会議員選挙も控えています。もっと多くの同志が必要です。「希望の塾」でも追加募集を行うことにいたしました。締め切りは11月18日です。奮ってご応募いただければと思います。

※第1回を迎えた「希望の塾」は1日4回に分散●10月30日に東京・豊島区の帝京平成大学の講堂(1070人収容)で、開塾式と第1回目の講義が行われた。出席者は2902人で、式は4回にわけて実施された。第2回目の講義では、元東京都知事の猪瀬直樹氏と、都政改革本部の特別顧問の上山信一慶大教授が登壇する予定だ。