「一番遅くに食事に行く」ことを実践
――人材活用術について教えてください。
当社の工場では、昼夜を問わず、食事休憩開始前に必ず部署毎の小ミーティングを行い、指示連絡事項の徹底を図りますが、閉会後、上級社員は作業者全員に対してハイタッチで労をねぎらい、先に食事に向かわせます。これは、日本人が強要して始まった内容ではなく、中国工場で自発的に始まったものです。中国人の管理者が、ものづくり企業として、会社の利益を生み出している根底はどこにあるのだろうと考え、現場で実際に作業をしている人たちに「ありがとう!」「お疲れ様」と言う気持ち込めて食事に送り出そうと始めたのです。送り出した管理者たちは、直ぐに食事に向かう訳ではなく、その日の朝に決定された会社からの伝達事項や生産時の課題・反省点などの打ち合わせを行い、一番遅くに食事に行く、ということを実践してきております。
現在は、全拠点に広がり実施されております。実際にお客様に来社いただいた時に、実体験していただき、自社に持ち帰ろうとされた会社様もありますが、日本人の押し付けではなかなか浸透しないと聞いております。こういった、昭和の時代には存在していたスピリッツ「全ての物事に感謝の気持ちを忘れない」「頑張れば、未来は明るい」の精神が当社の根底に流れているのだと感じております。
▼福の神 人材戦略 ココに注目!
ユー・エム・シー・エレクトロニクスは、「モノづくり」のプロ集団です。昭和のスピリットで実際に工場の労働者のモチベーションを高め、工場の生産性を飛躍的に高める努力を常に行っています。そこに、平成のテクノロジーとして、出来る限り省人化を図るLCA(Low Cost Automation)の技術があります。日本の「ものづくり」企業として、グローバルでの活躍が期待される企業です。