昭和のスピリッツと平成のテクノロジー

――特徴、強みは何ですか。

会社のキャッチフレーズは「昭和のスピリッツと平成のテクノロジー」です。生産設備を自社で開発し、全自動の生産ラインを構築するなど、最先端の技術力を有しながら、企業文化は昭和の高度成長期を思い起こさせるものなのです。

「ものづくりは人づくり」と言われるとおり、「日本のものづくり」を世界で実現するには、全社員が思想・考え方を共有し、全社的に課題解決に取り組む姿勢が重要となります。

当社グループは、企業理念に「心あるものづくり」を掲げ、開発・部材調達から基板実装・完成品に至るまで、どの拠点も共通の価値観の下、同レベルのきめ細かなサービスを提供できることが強みであると考えております。

――今後の戦略を教えてください。

まず、足許では、自動運転、EV化の進む自動車業界での、電装化進展が大きな成長の原動力になります。すでにTier1メーカーの多くから高い評価をいただいており、数年先までを見据えたいくつものプロジェクトが水面下で進行しております。これから先のEMS業界は、上流工程の製品設計から、下流工程の保守サービスまで対応できる企業が、有利になって来ると考えております。

当社は、まず精密金型・精密成形の企業を昨年度に買収し、基板実装のみでなく、自社パーツを使ったユニット製品としての納品を可能に致しました。更にその上流工程からの提案が出来るように、設計部隊も増強し、製品・工程設計時点から考えたLCAの提案も含めた、トータルな提案が出来るよう準備を整えております。あくまでも、ものづくりに軸をおいた製造会社として、要素技術から提案できる企業を作り上げていきたいと考えております。

また、忘れてはいけないことが、頑張れば未来は明るいの精神で、礼節を重んじ全ての物事に感謝をしていくことが、当社の源であると思っております。