手術の付き添いは「家族全員」で行うべき

手術の日時が決まったとき、妻は付き添いを頑なに断りましたが、私は譲りませんでした。その日は娘も冬休みだったため、付き添わせました。それでも妻は手術の前日まで「付き添わなくてもいい」といっていましたが、余程なことがない限り、家族の手術に付き添わない家族なんて意味がない、とまで思いました。

妻が「付き添わなくてもいい」といったのは、手術の不安からくる複雑な気持ちもあったのかもしれません。それでも私と娘が付き添わなかったら、妻の不安はさらに大きくなっていたと思います。また、信頼関係が弱くなったかもしれません。本当のところはわかりませんが、家族だからこそ、手術だけでなく家族の大事には万難を排して付き添う必要があると考えています。

とはいうものの、病院で私が役に立ったことといえば、病院までの道のりで妻の荷物を持ったことと、必要な物を買いにいったくらいです。気の利いた言葉をかけることもできず、手術の時間がくるまで、なんともイヤな時間が流れるのを無為に妻と娘の3人で過ごしたにすぎません。相変わらずのダメ夫っぷりでしたが、それでも妻が病室で手術の時間がくるのをぽつんと1人で待っているよりは、ただ一緒にいるだけでも、付き添わないよりはずっといいと思いました。

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