「人種差別主義者」と言われるほど有利に
まさかドナルド・トランプが共和党の大統領候補者になるとは――。多くの識者が「独裁主義者」と危険視する不動産王が、なぜここまで人気を得たのだろうか。
トランプは、泡沫候補だったときから異色だった。2015年5月16日、新緑がまぶしいアイオワ州デモインで開かれた恒例の「リンカーンディナー」で講演したときも、周囲から浮き、エキセントリックな雰囲気を醸し出していた。
このイベントには、当時、最有力と目されていたジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事など、のちに共和党候補指名争いで火花を散らすことになる11人が登壇。当時、トランプは正式な出馬表明(6月16日)の前だったが、こわもてのボディーガードに囲まれてニコリともせずに会場を後にする姿には、見上げるような長身と大柄な体格も手伝い、人を寄せ付けない威圧感が漂っていた。
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