東大生の親の6割は「大人になっても勉強」
最後に一点。今号の『プレジデントFamily 2016秋』の特集内でも触れられているが、東大生のほとんどが小学生時代に熱中体験をしていることの背景のひとつに、「親の勤勉さ」があることを付け加えたい。
東大生たちの父母の実に6割が大人になっても勉強していた(いる)というのだ。
親が仕事を終えて帰宅して、語学・資格取得の勉強や専門書の読書などをする姿を見ることで、子供は「勉強するのは当たり前」と感じる。親自身が勤勉さ、探究心、向学心……を失わない。そのことが、多くの東大生が親に「勉強しなさい」と言われたことがない(けれど、自分で机に向かった)、というアンケート結果にもつながっている。
こうしてみると、子供を東大に入れる親は、我慢強いだけでなく、「マメ」であることもわかるのだ。