勉強が楽しいとき親が褒めては逆効果
東大生は親から「勉強しなさい」とあまり言われないそうです。理由は簡単で、親に言われなくても勉強していたり、効率よく勉強し成績をあげている子が多いからでしょう。
しかし、彼らが親に強いられなくても勉強を続けることができたのはなぜでしょうか。
やる気を起こさせる基本的な方法論として、「褒める」と「叱る」があります。「勉強しなさい」というのも「叱る」部類に入ると思いますが、「褒める」と「叱る」では、どちらが有効でしょうか。
マウスに迷路を学習させる有名な実験があります。「ゴールに餌を置いておく(=褒める)」、「道筋を間違えたら電気ショックを与える(=叱る)」、「正しければ餌、間違えたら罰を与える(=褒めたり、叱ったり)」という3つのパターンで実験を行うと、効率よく学習できるのは、「ゴールに餌を置いておく」だけなのです。
「餌と罰の両方」もダメで、罰が待っていると学習中のマウスは萎縮してその場から動かなくなってしまう。
このようにマウスの実験では「褒める」だけが効果的という結果がキレイに出ます。では、人間ではどうでしょう。