これはもう捨てては置けないと、今の状況に心を痛め、療養中の体に鞭打って声を上げる。日本に笑顔を取り戻すために。

地震が起きた直後、マスコミの方々から「慰めの文章か言葉をください」「コメントをください」と連絡をいただきました。だけど私は、そうした依頼を「ごめんなさい」と頭を下げてすべて断ってきました。
普段の私だったら、災害の起きた翌日に現地に駆けつけているんです。新潟中越地震のときも、雲仙普賢岳噴火のときも現地に向かったし、阪神・淡路大震災では道が通れない状態だったので、京都から歩いて行きました。被災した方々はお坊さんの姿を見るだけで、ほっとした気分になるようです。もちろん、義援金を持って行きました。それで私も何らかの役に立ったかなと考えていました。
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(構成=鈴木 工 撮影=若杉憲司)

