マイナンバー制度で上がる銘柄とは
「中小型株は銘柄によって勝ち負けがはっきりしているため、銘柄選びが非常に重要。まず保有期間2週間~1カ月程度の短期トレードをするのか、それとも半年~1年程度保有する中長期トレードをするのかという、投資のスタイルを決めることが大切になる」
こうアドバイスするのは、金融情報会社フィスコのリサーチレポーターの飯村真由氏だ。短期トレードと中長期トレードとでは、銘柄選びのポイントも異なってくる。
「短期トレードの場合は、注目度の高いテーマや強い買い材料がある銘柄など、短期資金が集まりやすい銘柄を選ぶ。例えば、マイナンバー制度が始まったが、年金情報流出のような事件が起きてセキュリティ対策が問題視されると、セキュアヴェイルやラックなど情報セキュリティ関連の銘柄が注目される傾向がある」(飯村氏)
つまり、その時々で人々の関心が高い事柄に関連する銘柄を発掘し、いち早く投資することが重要なのだ。売り時を逃さないことも大切なポイント。
「買値から20~30%上昇したら利益確定する人も多いが、強いテーマ性を保有している銘柄は一度にすべてを売却せず大化けを狙ってもいいだろう」
予想とは反対に株価が下がり、買値よりも10%下がったときには、潔く損切りすべきと飯村氏は強調する。また、株価上昇が続くときは、損切りラインを現在値と買値の中間に引き上げることが必要だ。
「仮に買値が1000円なら損切りラインは850円だが、株価が1300円まで上がった場合は1150円に引き上げる。指定した値段まで株価が下がると『売り』注文が自動発注される逆指値注文を利用するといい」(同)