40代になったら夕食は軽くしよう
とくに都会のビジネスマンは、通勤時間が長く、昼食と夕食の間隔が非常にあいてしまう傾向にあります。残業で夜10時すぎに帰宅してから栄養満点でおいしい食事をするのと、7時くらいにファストフードのハンバーガーを食べるのを比べた場合、7時にハンバーガーを食べたほうが体にはいいし、カテコラミンも作りやすいのです。
消化吸収は、時間がきたら唾液、胃液、腸液と順序よく分泌されるようにプログラムされています。そのプログラムが狂うようなことをやると、いくらバランスのいい食事を取っても、栄養分は分解しても吸収できないのです。
海外旅行をすると、変な時間にお腹がすいたり、眠くなったりするでしょう。でも、変な時間じゃなくて、体は日本時間のままなのです。普段生活しているときは気がつきませんが、体は自律神経のプログラムにしたがって生きているのです。
極論すれば、刑務所のような食生活がベストなのですが、そこまで大げさにしなくても、基本はプログラムを壊さないようにする。むしろプログラムを強化するような生活こそが、健康を保ち、脳の働きをよくするのです。コンビニ食も上手に使ってください。
理想をいうなら、40代になったら夕食は軽くして、朝、お腹がすいて目覚めるのがベストです。
丁 宗鐵(てい・むねてつ)
日本薬科大学学長。百済診療所院長。1947年、東京都生まれ。横浜市立大学医学部卒業後、北里研究所の東洋医学総合研究所、東京女子医科大学などを経て現職。著書に『その生き方だとがんになる』ほか多数。
日本薬科大学学長。百済診療所院長。1947年、東京都生まれ。横浜市立大学医学部卒業後、北里研究所の東洋医学総合研究所、東京女子医科大学などを経て現職。著書に『その生き方だとがんになる』ほか多数。
(構成=遠藤 成 写真=ノーチラス工房)