本物の富裕層が感謝を怠らない理由

2500年前にはすでに釈迦が言っていることですが、子供の頃おばあちゃんに「誰に対しても、ありがとね、と感謝するんだよ」と言われてきたようなことは前述の「快楽順応」を抑え、幸福度を高めることが実験によって検証されたわけです。

だからといって、僕は清貧の思想というつもりはないです。清と富は二律背反ではないからです。

富は前回の記事(http://president.jp/articles/-/18216)にも書いたように、贅沢ではなく計画錯誤の補完のために使うために必要だと思います。

また、快楽ではなく幸福のために使う必要があるとおもいます。人間はどこまで贅沢をしても幸福感は持続しない、このヘドニックトレッドミルを理解すれば、富裕層に対する幻想が消えるのではないでしょうか。

お金をたくさん持つということは外から見るほどそんなにいいものではないということです。ただ、それでもお金を持たなければ、老後の自己責任を全うできないのです。

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