国内金融機関では唯一、純利益1兆円を誇る三菱UFJFG。だが、この1年間はアジアなど海外融資が伸び悩み、国内預貸収支も悪化している。こうしたなか、この4月に就任した小山田隆頭取に、トップバンクの舵取りを聞いた。
──日銀は、史上初のマイナス金利を導入。世界経済も不透明ななかでの新頭取就任だ。
【小山田】今年1月に導入が発表され、各種金利は全般的に低下したが、実需の喚起は期待したほどではなく、国内経済は萎縮した。世界経済にも逆風が吹いている。
三菱東京UFJ銀行頭取 小山田隆氏
だからこそ、積極果敢に対応していきたい。就任会見で「日本をマザーマーケットとする世界屈指の商業銀行」を目指すと申し上げた。お客さまに対し、ソリューション提案やアドバイザリー営業などを推進する。そして、存在感のあるグローバルバンクにしていく。
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