地域活動とリソース
最近、社会人による地域活動がますます盛んになってきているようです。
それは、単にボランティアという滅私奉公的なものでもないんだと思います。社会の中で自分の新しい役割や楽しみ、やりがいを見いだすためのものとして、「地域活動」は新しいポジションを築きつつあるように感じます。
楽しく活動していても、必ずぶつかるのが「リソース」の問題です。やりたいことを継続するには、場所や材料、人手といった活動資源の調達が欠かせません。
僕たちの生きている現代社会はよくできていて、この「リソース」のほとんどは、お金(貨幣)があれば手に入れることができます。厳密には、お金と交換してもらうことができます。だから、お金はめちゃくちゃ便利です。でも、そんなお金が回り続ける仕組みを成立させるのは、多くの人にとって簡単なことじゃありません。
お金がないけど、なんとかこれを実現したい。必要なものを調達したい。
地域活動を成功させている人たちは、そうやって悩んでいると、なぜか必ず、「俺が何とかしてやる!」という人が現れるんだ、と言います。
そして、その人たちが、自分の得意分野を活かしてすごい勢いと力で「何とかしてくれる」ようなのです。それは、そのうち1人や2人だけじゃなく、「何とかしてくれる人たち」というチームになっていくようです。普通の市民や若者だけでなく、地元の会社経営者や商店の店主だったりして、すべてお金に換算したら、きっとかなりの額になります。
「俺が何とかする!」という人たちは、1回だけじゃなくて、次も何とかしてくれるようです。もしこれが、ただのボランティアだとしたら、「そろそろ続けられない……」となってしまうんだと思います。「出ていくだけ」や「与えるだけ」では、「何とかする!」は続けられません。