結果として節約になるか
次に、それらを買うことによって自分にどのようなプラスがあるのかを考えます。例えば今までは持っていなかったものとして、スキャナを購入するとします。それを購入することによって、紙のものをデジタルのデータとして保存することができ、省スペースが可能になったり、データを探す時間の節約が可能になったりします。
デジタル機器だけではありません。衣類や文具、雑貨、車など買おうと思っているものすべてに対して、それを入手したら何がプラスになるのかを考える段階を踏むことが大切です。それにより、本当に自分にとって今必要なものなのかどうかを見極める時間が持てるようになります。
このようにして「安いから買う」ではなく、「必要なものだから買う」という習慣が身につけば無駄な買い物をすることがなくなり、それは結果的に節約につながっていくのではないでしょうか。
自分にとって必要なものかどうか見極める方法に関しては、拙著「シンプルライフの節約リスト」(講談社)で詳しくご紹介していますので、ご興味のある方はご覧くださいませ。
さて33回に渡ってお送りしてきました「ビジネスパーソン的節約術」は、今回を持ちまして最終回となります。これまでお付き合いいただきましてありがとうございました。今までご紹介した節約術や節約の考え方の、ひとつでもいいので皆様の中に生きて残ってくれれば嬉しく思います。
矢野きくの(やの・きくの)●家事・節約アドバイザー。明治大学経営学部卒。人材ビジネス業でのキャリアコンサルタント、家電PCメーカーでのテクニカルサポートを経て現職。女性専門のキャリアコンサルタント経験から、女性が働く為には家事からの改革が必要と考えてキャリアチェンジ。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ、雑誌、講演ほか企業サイトや新聞にて連載。TVクイズ問題の作成や便利グッズの開発にも携わる。著書に『幸せな時間とお金を生み出す! シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『47テーマで学ぶ家計の教科書』(TAC出版)など。
・ブログ「暮らしのクリップ」 http://blog.olsyuhu.net/ ・Facebookページ https://www.facebook.com/kikuno11
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