なぜ、いつも3行以内ですませるのか

元ソフトバンク社長室長の三木雄信氏によると、孫社長がメールで最も重視するのは効率。そのため、ツイッターよりも短い文面になることがほとんどだ。そしてそれを受け取った部下がすぐに何かしらの行動が起こせるように「~すること」と明確な指示だけを示し、なぜそれが必要かという理由の説明はない。複雑な説明が必要な場合は、メールだと効率が悪いので電話や会議で伝える。

▼伝え方の達人が解説!

【1】「大至急」でスピード重視を伝える
冒頭の「大至急」と文章の短さから速度が大切だということがわかる。信頼関係をしっかり築けている部下との間ではこれくらい端的なものでもOK。

【2】「認められたい欲」にアプローチする
一般のビジネスマンが孫社長と同じように書くと冷たい印象をもたれかねない。そこで、「君なら乗り越えられると思います。期待しています」などと一言添えよう。

【3】「感謝の言葉」でやる気に点火
「はい。」のあとに「いつもありがとう!」があると気分が上がる。また、「検討すること。」のあとに「山田さん、こういう提案が会社をよくする。ありがとう」などと書けば、次からもいい提案が上がってくるようになるはずだ。

(撮影=宇佐美雅浩、小倉和徳、的野弘路)
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