業績を挙げている経営者たちは、どんなメールを書いているのだろうか。超効率重視のメールから情熱的なものまで、様々に集まったメールを言葉のプロが徹底分析する。

これは、2013年8月、ジェフ・ベゾスがワシントン・ポストを買収した際に、そこで働く社員に向けて送ったメッセージだ。不安を募らせる従業員に、言いにくいけれど伝えるべきこと、「変化を免れることはできない」ことを伝えるため、ベゾスはどのような文章を書いたのだろうか。ベゾスの経営手腕や発言をみてきたジャーナリストの桑原晃弥氏は言う。「今回、アマゾンとしてではなく、個人で買収したのは、儲けよりもジャーナリズムを助けたいとの思いからだろう。前半でこれまでの業績を讃え、後半ではウォーターゲート事件にも言及して賞賛し、自身の覚悟を示している。本当に伝えたいことを承認の言葉ではさむサンドイッチ構成で従業員の疑念を払拭するメールになっている」。

人間、変われと言われても素直に従えないもの。そんな心のバリアを取り除き、自然と「変わりたい」気分にさせる名文といえる。

(撮影=宇佐美雅浩、小倉和徳、的野弘路)
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