学校で問題行動する子の後ろ盾は、親
このような子どもは、学校で同じような行為をします。それに対しては、当然、教師から注意を受けるでしょう。すると、子どもは次のように思います。
「同じことしてもウチの親には叱られないのに、なんで?」
この矛盾に直面して、たいていの子どもは「この人、ウザい」と心の中で教師を切り捨てます。この結果、先に挙げたような、「ふてくされる」「逆ギレする」というような不適切な行為が現れることになります。人様に大きな迷惑をかけている事実があるにも関わらず、です。「自分は悪くない。相手が悪い」という攻撃行為を開始するのです。
▼かわいそうな子をつくるのは親
この行為には大きな後ろ盾があります。親です。
不服や怒りを表明するからには、それが正当だという「裏付け」が必要になります。これまでの人生で自分に最も影響を及ぼしている親が「許している」というのは、鉄板的な裏付けだと子どもは思うのです。
そしてこの行動パターンは、学校外の社会全般で適用されます。結果、人から避けられてしまう「かわいそう」な子どもは、かわいそうな大人になってしまうのです。