「why+what型」と「what+how型」
応用編として、ストーリーボードは2タイプつくることができることをお教えしましょう。
最初は「why(なぜ)」と「what(何を)」中心のボードです。これはプロファイリングで仮説を導き出した際、相手が「なぜ、これ(提案)をやったほうがいいか」が腹落ちしていなかったり、理解していない場合。いわば、先方の危機感が希薄で、現状認識が甘いという前提です。
もうひとつのパターンは「what(何を)」と「how(どうやって)」中心のボードです。こちらは相手が案件に関してすでに危機感を持ち、「すぐ何とかしないと」と思っているのが前提です。一歩進んで何をどのようにするのかをメーンにストーリー展開します。
このwhat+howパターンの場合、IT系の人は展開がhowに偏り、プロジェクト計画が多くなる傾向が見られます。すると、相手からは「いや、まだやると決まってないんですけれど」と冷ややかな対応をされることや、「やり方(how)じゃなくて、そもそも何が目的だっけ?」と相手の理解度や準備が不十分ということはしばしば起こることです。相手が現状をどの程度認識しているか、プロファイリング結果を再度、吟味してください。