「目先の利益」と「人の頼み」優先すべきはどちらか

「これは、松下幸之助さんがそうしていたという話を塾長から聞いたことがきっかけです。人間、誰しも特別なことはそうなく、ほとんど同じ事象しか起きません。その中でも、いいことは一部分です。

それでも、自分は運がいいと思う人は、いいことを探す脳の回路がいつも働く。病気が見つかっても、“早く発見できてよかった、あとは治すだけだ”と、いいことにフォーカスし、治療に積極的に取り組むので結果もよくなり、本当に運がよかったと思う。逆に悪いことを探す回路が働く人は、批判ばかりをし、運も離れます」

伊藤氏も毎週末、近くの神社に足を運んで手を合わせ、顧客、事務所スタッフ、家族に感謝するという。

「その週、自分で“よかったな、ありがたいな”と思うことを、5つくらいメモに書きとめる。一つひとつの状況を思い浮かべ、うれしい思いにひたる。私自身、いいことを探す回路を習慣づけ、いい運を引き寄せているのです」