会食のつき合い方は、「一次会で帰る」派と「最後まで」派で割れた。一次会派は、効率や継続性重視だ。
「二次会まで行っても、聞ける話は一次会とだいたい同じ。長くいても新しい情報が出てくるわけでもないので、一次会で帰ることに決めています」(大隈氏)
「一次会で切り上げて夜9時には帰宅します」(石橋氏)
最後までつき合う派の山村氏は、コミュニケーション重視だ。山村氏が率いるチームメンバーは250人。3カ月に1度しか話せない相手もいるので、会ったときはその場を楽しみ、同じ空気を共有することを心がけてきた。
「相手は選びますが、一緒にサウナに行き、裸で仕事の相談を聞くこともあります」(山村氏)
最後に休日の使い方についても聞いてみた。翌週の仕事の流れを確認したり必要な資料を読み込む程度の仕事はするが、原則的にオフに仕事のことは考えない役員がほとんどだった。
「私の場合はゴルフ。週末にコースに出るとスコアのことしか考えないから、頭の中がすっきりします」(石橋氏)
「週末はジョギングしたりマッサージを受けにいったりしてアクティブに過ごします。月曜から集中して仕事に取り組める気がします」(近藤氏)
最年少役員4人の時間の使い方は、共通点もあれば、正反対のものもあった。成果の出る時間術に唯一の正解はない。自分に合ったスタイルを確立することが、同期に差をつける近道かもしれない。
▼アンケート詳細解説
・休日はTVと家族サービス……最多回答はTV観賞。得意先の役員が好む番組を把握できれば話題は盛り上がり、新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれない。
・79%は土日にも仕事……回答があったうち19人が休日に仕事をしている。かける時間はバラバラだが、週明けの仕事を充実させるために準備をするという声が多かった。
※アンケート回答企業一覧●ANA 、DeNA 、JTB 、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、あいおいニッセイ同和損保、オリックス、クボタ、サッポロHD、ヤマトHD、リクルートジョブズ、リクルートテクノロジーズ、リクルートマーケティングパートナーズ、協和発酵キリン、三井住友海上、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱マテリアル、三菱電機、鹿島、第一生命、帝人、日立製作所、野村証券、野村不動産