一方、同世代に差をつけたプレーヤー時代はどうだったのだろうか。

最も働いた時代の仕事時間は、1日平均11時間54分。これは現在の平均9時間48分より2時間以上長い。月の平均残業時間は55時間で、1日の平均睡眠時間は4時間54分と、役員である現在より30分短い。

このアンケート結果からプレーヤー時代にたくさん働き、出世後に朝型にシフトというのが最年少役員たちの黄金パターンであることが浮かび上がった。

▼最年少役員の課長時代

(1)1日の仕事時間は12時間――最も働いていたときの勤務時間は1日約12時間だった。一方で8時間という回答は3人、9時間も2人いた。効率的に仕事を終わらせ、プライベートを充実させながら最年少で役員になることも可能だ。

(2)残業は1日に2時間まで――若いうちは仕事を時間と体力で解決できると思いがちだが、最年少で役員になった人のうち、月100時間以上残業した経験のある人は24人中たった4人。13人は月40時間以下だった。

(3)会食は週3回、最後までつき合う――社内外合わせて会食は平均週3回。現在は社外が中心だが、若いときは社内が多いという結果に。つき合い方も11人が「最後まで」派。会食は人脈形成、情報収集に欠かせない要素のひとつだ。

(4)休日は家族サービスと仕事を両立――休日の仕事時間は現在が平均3時間。プレーヤー時代は4時間。一方で家族サービスするという回答は8人。両者のバランスを取っている人が昇進するという結果になった。

(5)睡眠時間は4時間以上確保する――最年少役員の21人は最も忙しいときでも4時間以上は睡眠をとっていた。いいアイデアや発想で効率よく結果を出すためには、一定の睡眠をとることが大事な要素になっていることがわかった。