なぜ、非花粉症組は花粉症組に「冷たい」のか
一方、非花粉症組は、「猫も杓子もマスク」現象についてどう思っているのだろうか。
「ちょっと気になっている男性と食事に行ったとき、その人が鼻水やくしゃみが出ていると『ないわ~』って思う。コンディション整えてきてから来るのが礼儀じゃない?」(29歳女性・非花粉症)
「1歳の息子が急な発熱で救急病院に行った時に、鼻水とくしゃみで風邪だと疑われたのか、看護師さんに『お母さんマスクつけてくださいね!』とキツい口調で注意されました」(41歳女性・軽度の花粉症)
「マスク姿を見ると、流行のインフルエンザかと思っちゃいます。電車やレストランで隣にそういう人がいたら、席を移動しますね」(32歳男性・非花粉症)
食事中に鼻をかむのも歓迎されない。
「ものすごい量の鼻水かまれると、食欲失せますね。体液を大量に出されるのって、なんか生理的に不快なんですよ」(30歳女性・非花粉症)
とにかくマスクをつけてほしい、というのが非花粉症組の意見だ。
「顔にふわ~っとつけるタイプのマスクは隙間があって本気度が低く見えることがあります。もしかして、なんちゃってマスクなんじゃないの? って」(同)
▼そのマスク、花粉に便乗しているんじゃないの?
花粉に苦しむ当事者からすればとんでもない勘ぐりだが、40歳の男性(非花粉症)はこう言う。
「この時期にマスクをしている女性を見ると、伊達かと思いますね。花粉が飛んでいる情報に便乗して、自分の顔の表情を出さないようにしたり、顔を小さく見せようとしたりしているのかなと」
調べてみたらドラッグストアなどには「小顔に見える」と謳ったマスクが多数販売されていた(マスクの形状が長方形ではなく、アゴあたりのラインに沿って細くなっている)。考えてみれば、前出の、より高い花粉症対策をするマスクより、「普通のマスク」をする人が圧倒的に多い理由には、もしかしたら花粉以外の対策があるのかもしれない。