しかし、マインドフルネスが本当に必要とされるのは、言うまでもなく、日常の状況においてだ。家庭や職場などで、周囲がちゃんと見えているか。自分のことや、他人のことがわかっているか。そのことによって、「気付き」の「歩留まり」も変わり、創造性も影響を受ける。
マインドフルネスにおいて最も重要なポイントの1つは、安易に価値を判断したり、決めつけたりしないということだろう。
例えば、目の前に怒っている人がいるとする。そのような感情表現に対して、「それはよくない」と評価したり、「怖いな」と思う前に、まずは、その怒っている感情をありのままに受け入れる。判断をとりあえずは棚に上げて、そのまま素直に受け止めるのである。
いい、悪い、正しい、間違っているといった判断とは無関係に、とにかくありのままの現状を把握する。マインドフルネスは、生きるうえで必要な情報を的確につかむということにつながる。「ビッグデータ」の時代に、マインドフルネスが注目されているのは、偶然ではないだろう。
あなたは、日常「今、ここ」のことをありのままに感じているだろうか? マインドフルネスの視点から、自分を見つめてみよう。