株価は「EPS(1株当たり利益)×PER(株価収益率)」という計算式でおおよそはじき出せる。EPSは企業の業績によって変動する“現実”であるのに対し、PERは投資家の期待度に左右される“夢”の数字だ。

日経平均のEPSは1198円(1月19日現在)で、PERは14.23倍(同)。掛け合わせると1万7047円となり、同日の株価の1万7048円とほぼ一致。EPSは日経新聞の予想値なので、個別銘柄の業績見通しの変更のたびに数字が修正される。一方でPERはブレがあり、14~17倍がアベノミクスの相場だ。どんなに低くとも13倍を切ることはないと思われるので、EPS 1200円×13倍=1万5600円あたりが今年の底値となろう。

(衣谷 康=構成)
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