なぜ、政治がつまらないか

──月刊誌「WiLL」編集長・花田紀凱氏をお迎えし、「骨なし政界」を問答無用にぶった斬る。

【飯島勲】産経新聞の連載「花田紀凱の週刊誌ウォッチング」に、私のコラムについて「飯島情報恐るべし」などと、よく取り上げてもらえます。一度お礼を言わないといけないと思っていたところに今回の対談のお話が来ました(笑)。あの連載で何回私が取り上げられているかをプレジデント編集部に数えてもらったら、なんと12回も登場していたとのことです。ありがとうございます。

月刊誌「WiLL」編集長 花田紀凱氏(写真=時事通信フォト)

【花田紀凱】いえいえ、まったくヨイショするつもりはなく、面白いと思ったものを面白いと言ったまでです。批判なんて気にせずに本音をズバッと言ってしまうような政治家が少なくなったし、新聞やテレビが言わないことを記事にしようとする週刊誌が、最近、減ってしまいました。だから、迫力のある飯島さんの記事を紹介する割合が増えてしまう(笑)。

【飯島】政治家は自分のポスト欲しさに本当に思っていることは言わない。メディアも本音を隠しているようにみえます。自分を守ろうとするあまり政治もメディアもつまらなくなっている。この前、春画騒動で、「休養」になったばかりの「週刊文春」の新谷学編集長とお会いして激励したんです。

【花田】新谷くんは、近年にはない存在感のある編集長です。モットーは「親しき仲にもスキャンダル」。何か問題があれば日頃付き合いがあっても遠慮なく報じますよという覚悟で、スクープを連発しています。