(2)提案を裏付ける根拠となるデータを用意――提案書の背景と目的を、データなどのファクトで裏付ける。書き方は、ワンメッセージ、ワンスライド。1枚に複数のメッセージを盛り込むと、伝えたいことがぼやける。メッセージとファクトにズレがないことも重要だ。数字をたくさん並べても、忙しい相手は読んでくれないので、グラフ化などわかりやすいビジュアルを心がけたい。ストーリーがロジカルに展開されていないと説得力に欠けた提案書になる。
(3)基準を設け、戦略効果を◯×△で一目でわからせる――今回提案する企画と他のオプションのメリット・デメリットを比較検討して、一覧表で示す。比較する項目に決まりはないが、「SWOT分析」(強み/弱み、機会/脅威)、「3C」(カスタマー、コンペティター、カンパニー)などのフレームワークを活用して導き出してもいい。その際に、評価には客観性を持たせることが重要。たとえば◎◯△×の4段階で評価するなら、「市場成長率何%以上は◎、何%~何%は◯」というように基準を明確にしておくこと。