月10万円で暮らせるプランを遺せ

家さえ確保できれば、家計は年金中心に立てやすくなる。とはいえ、親が元気なうちにこづかいをあげすぎていると浪費癖がつく。少ないお金でやり繰りする習慣をつけさせておきたい。

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表2 老後の親が赤字にならないことが大前提/表3 親亡き後の子供の生活費は自炊がポイント

「子供がひとりになったときの生活費は、持ち家なら月10万円以内、借家なら月16万円以内に抑えたいところ。年金を月額6万円受けとれれば、前者なら960万円、後者なら2400万円あれば20年間は暮らせます」

生活費を抑えるために有効なのが、「自炊」である。とはいえ、本格的に料理ができるようになる必要はない。

「1日1食でも、ご飯を炊いて、缶詰をおかずに食べられるくらいでOK。子供の命をつなぐ手段にもなります」

また、自治体によって、子供がひとりになった後の地域のサポート体制には、手厚さに大きな差があるという。どの地域に住むかも重要というわけだ。
「たとえお金がなくても、情報をうまく集めれば道は開けます。そして、情報を正しくとる機会は平等にあります。資産の少なさだけで自分の将来や子供の将来をあきらめないでください」

 
▼対策ポイント
・親の資産・負債を洗い出す
・親の家計と老後設計を見直す
・子供の年金支払いは滞りなく
・子供に最適な家の確保を考える
・無駄遣いしない習慣をつけさせる
ファイナンシャルプランナー 
畠中雅子
(はたなか・まさこ)
各種メディアに多数の連載をもち、セミナーや講演でも活躍。著書に『ひきこもりのライフプラン』(共著)、『高齢化するひきこもりのサバイバルライフプラン』など。
(小澤啓司=構成 遠藤素子=撮影)
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