まずやるべきは親の資金の洗い出し

子供のサバイバルプランとは、親の資産の洗い出しをして、どれくらい貯金や不動産などが残るかをチェックし、それで子供ひとりでどこまで生きられるかを考えていくプランだ。

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表1 すべては親の財産の洗い出しから始まる

まずやるべきは、資産の洗い出し。純資産を計算する一覧表を参考に合計額をはじきだす。純資産がほとんどない、あるいはマイナスの場合は、現在の家計を見直す必要がある。削るべきところは削り、少しずつでも貯蓄に回したい。また、資産を減らさないためにも、親自身の老後が赤字にならないよう生活設計を立てることが大事。老後の家計は夫婦の年金だけで切り盛りできるようにしたいところ。

「盲点となるのが、夫婦のどちらかに先立たれた後。年金収入が減ったり、1人分の生活費が割高になったりして、赤字が増える可能性があります」

現状把握ができたら、子供がひとりで暮らしていくにはどのような財産が、どれだけ必要かを考える。最も重要なのは、親亡き後に子供がひとりで生活しやすい「家」を確保することだ。

「広い家だと光熱費や維持費、税金などの負担が大きい。24時間ゴミ出し可能な小さめの中古マンションなら価格も抑えられ、ゴミがたまるのも避けられます。一戸建てなら減築して余った土地を売ったり、駐車場として貸し出す方法もいい。賃貸併用住宅に建て替えられるなら家賃収入が見込めます」