対策立案では終わらない

トヨタ社員は問題解決のための7つのステップ(場合によっては8つ)を新入社員研修のときから繰り返し教えられる。さらに、そのステップによって導かれた結果をA3・1枚にまとめるという習慣が根付いている。

「自分や会社が抱えている問題などについて、社員は日常的にこのやり方を使っています。入社1年目、4年目、8年目の社員研修時には大量の課題を与えられ、それをA3資料にまとめるという特別な時間が設けられます。現在のトヨタが置かれている立場についてどう考えるか、などキャリアが上がるにつれ、課題内容のハードルは高くなっていきます」(人材育成支援会社OJTソリューションズ・大鹿辰己氏)