▼教えて! リンダ先生
Q.「誤った意思決定をしないか不安です」
最近、リーダーに就任しました。誤った意思決定をしないだろうかと不安でいっぱいです。リーダーとして、気を付けるべきポイントを教えてください。
A.「まずはゆっくり眠ることから」
グローバル企業のリーダーが間違った意思決定をする原因の1つは、24時間対応と出張の連続によるストレスです。グローバル化によって意思決定が複雑になる中で、疲れたときに意思決定をしないために、十分な睡眠の確保や長時間働くことを防止するなどリーダー自身がストレスレベルをチェックすることが求められます。もう1つ、大切なのは傾聴です。グローバル企業には様々な国の人が集まりますが、お互いの話を聞かない人が結構います。部下の話に耳を傾けることで現場の動きも把握しましょう。
▽調査報告!数字で見るビジネスマンの勉強意欲
6割の人が現在の仕事の質への不足感があるようだ(1)。その不満が学ぶ意欲をかきたてるのだろう。学ぶ必要性を感じるのは「今の業務の質を高めたいから」(2)。厳しい事業環境のなか、顧客層を広げるためには外国語の習得が必須。すでに3割が仕事で外国人と接している(3)。現在、自己学習している人は約3割にとどまる(4)。ライバルと差をつけるには今からでも遅くない。
ロンドン・ビジネススクール教授、2013年ビジネス書大賞受賞 Lynda Gratton(リンダ・グラットン)
組織論、人材論の世界的権威。英タイムズ紙の「世界のトップビジネス思想家15人」に選ばれている。フィナンシャル・タイムズでは「今後10年で未来に最もインパクトを与えるビジネス理論家」と賞され、英エコノミスト誌の「仕事の未来を予測する識者トップ200人」の1人。
ファーストリテイリング会長兼社長 柳井 正(やない・ただし)
1949年、山口県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、ジャスコ(現イオン)に入社。その後、実家の小郡商事に入社。84年広島市にユニクロ1号店開店。91年社名をファーストリテイリングに変更。2002年より代表取締役会長就任。05年より現職となる。
組織論、人材論の世界的権威。英タイムズ紙の「世界のトップビジネス思想家15人」に選ばれている。フィナンシャル・タイムズでは「今後10年で未来に最もインパクトを与えるビジネス理論家」と賞され、英エコノミスト誌の「仕事の未来を予測する識者トップ200人」の1人。
1949年、山口県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、ジャスコ(現イオン)に入社。その後、実家の小郡商事に入社。84年広島市にユニクロ1号店開店。91年社名をファーストリテイリングに変更。2002年より代表取締役会長就任。05年より現職となる。
(溝上憲文=構成 大沢尚芳=撮影)