【AFTER】年間貯蓄:55万円

(1)成長期は自炊でカバー……成長期の子どもの外食費はかさむため、自炊中心が何よりの節約。使い切れない食材注文はやめ、地元の八百屋やスーパーで新鮮な野菜を必要な分だけ購入しよう。
(2)TVかケータイ、子どもが選択……あまり見ていなかった衛星放送などの有料放送を思い切って解約しよう。または、スマホを解約してガラケーに変えるという選択肢を与えるのも手。
(3)予算内で自分で工夫させる……おしゃれに関心の高い10代のいる家庭には重い被服費。予算を子どもに先に伝えてその中で選ばせたり、2、3カ月分まとめて購入することで満足度が上がる。
(4)健康と教育のために飲み自粛……管理職とはいえ、飲み会参加を減らす努力を。ブランドものの服や小物を好む人も多いが、教育費がかかる間は我慢を。
(5)貯蓄は切り崩さない決意を……月々の赤字補てんがなくなるだけで、マイナスだった貯蓄は一気にプラスに反転。教育費が一番かかる時期は、せめて赤字を出さない努力が必要。

▼これでも十分楽しめる!:健康志向のウオーキング
飲み会やゴルフなど金のかかる娯楽は少し減らす努力を。健康と家計のためにウオーキングなど金のかからない趣味を始めるにはいい機会。趣味の仲間もでき、老後の楽しみにも。

▼さらに差がつく:車を持つなら、ガソリン代を抑える
この年収層では車を持つ人も多いが、ガソリン代も事前チェックで安く抑えられる。「gogo.gs」では指定した地域のガソリンの最新価格が比較できて便利。1リットルあたり10円違えば、50リットルで500円程度の差に。

家計の見直し相談センター 藤川 太(ふじかわ・ふとし)
1968年、山口県生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。自動車メーカー勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。「家計の見直し相談センター」を運営し、累計1万5000世帯超の相談実績を誇る。著書に『年収が上がらなくてもお金が増える生き方』など。
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