「教育費」と「住宅ローン」2大ハードルをどう越えるか

子供が生まれたときの年齢は初婚年齢と同じく、金持ちジイさんは一時期に集中して、貧乏ジイさんは若い時期と遅い時期にも分散している(図13)。子供が早く生まれれば、そのぶん親は教育費の負担から早く解放されるはずだ。ところがこのデータからもわかるように、若いうちに子供が生まれていても貧乏ジイさんになる人は多い。

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図13:子供が生まれたときの年齢 図14:子供の数 図15:長子の最終学歴 図16:子供の教育費

原因として考えられるのは子供の数だ。子供の数が「3人以上」と答えたのは、貧乏ジイさんの25.0%がトップ(図14)。つまり若い時期に1人目が生まれても、2人目、3人目が生まれて教育費の負担が続き、貯蓄する前に定年を迎えてしまうのだ。

もっとも、貧乏ジイさんの多くは教育費に関して節約派だ。子供全員にかけた教育費の総額を見ると、金持ちジイさんと貧乏ジイさんでほとんど変わらない(図16)。ただ、子供の数の差を考えると、貧乏ジイさんは1人あたりの学費を抑えてきたと言える。このように学費を節約しても、子供の数が多ければ、結局は教育費以外の養育費がかさんだり、教育費の負担が長く続いてお金を貯めづらくなるのだ。