現実で「いいね!」と言い続けるのはムリ
どんな目的でSNSを使っているかにもよりますが、やめたいならやめればいいと思います。やめるかどうか迷っているということは、メリットよりデメリットのほうが大きくなっている状態。SNSを楽しんでいる人はやめたいとは思わないでしょうから、悩んだときがやめどきではないでしょうか。
私自身、最近はSNSとのつきあい方が変わってきました。フェイスブックは開店休業状態で誰とも友達になれないようになっているし、ツイッターは告知したいことがあるときだけつぶやくという使い方。ラジオ番組のパーソナリティーをしていたころは、「リスナーの反応がリアルタイムでわかるツイッターってなんてすばらしいものだろう」と思っていたし、東日本大震災直後は情報収集に重宝していました。人に勧めたこともあります。
でもラジオ番組をやめてしばらくたったころ、ふと夜中に自分の過去のツイートを読み返していて、「これは情報として古いな」と思ったんです。つまりそこに蓄積されていたのは昔の番組のパーソナリティーとしての発言だから、それを見てインタビューなどを申し込んでくる人がいるとややこしい。そこで2時間くらいかけてひとつひとつすべてを削除しました。
すると「何かトラブルがあったんですか」「誰かに何か言われたんですか」という声が山ほど寄せられ、あげ句の果てにネットでニュースにまでなった。よっぽどネタ枯れの時期だったのかもしれません。
その後、本が発売になったのでそのことをつぶやいたら、今度は「小島慶子、ツイッター電撃再開」と書かれる始末。私のアカウントは私のものなのだから、それをどうしようと自由なのに、事情を勘ぐったり口出ししたりしたい人がこんなにもいるのかと驚きました。