なるべくお付き合いしたくない中国人

『面と向かっては聞きにくいイスラム教徒への99の大疑問』佐々木良昭著 プレジデント社刊

トルコのイスタンブールあたりのオープンカフェでチャイやトルコ・コーヒーを飲みながら、隣の席にたむろしているオヤジたちの交わす四方山話に耳を傾けていると、アラブ・中東地域の市井の人々が日本や中国人に対してどんなイメージを抱いているかがよくわかる。

たとえば中国だが、この国は正直言ってあまり評判が芳しくない。

なんといっても、新疆ウィグル自治区でのイスラム教徒弾圧が、「あの国のやつらは何をするかわからない」というイメージを植え付けている。そんな負のイメージは、必然的に中国の経済政策にも向かうこととなる。

「アフリカのいろんな国に対して援助金をばらまいてるようだけど、それを口実に、あいつら、国の資源を根こそぎ持っていくよな」

「あいつらと商売をやったなら、こっちは結局損をする。態度はでかいし、まともに付き合うのはばからしいよ」

そんな感じで、中国人は親密にお付き合いしたい相手ではないようだ。