短期間で大成功する人は私たちと何が違うのか。
努力量はほぼ一緒、学び方の小さなコツに秘密があった。

鉄道の車庫はどこにあるか

ユーグレナ社長 出雲充氏

ミドリムシで世界を救うと、ずっと言い続けてきました。ミドリムシは、昆布やワカメといった海藻のような生き物で、植物でもあり、動物でもあります。0.1ミリくらいの大きさの中に、人間が生活するために必要な59種類の栄養素が含まれています。でも、虫の一種だと誤解され、なかなか受け入れていただけませんでした。イモムシやアオムシと混同されたり、インチキ扱いされたりと、さんざんな言われようをされてきました。何万回と言われてきて、私も慣れてきたんですが、最近いちばんショックだったのは「ミドリムシって水虫と何が違うんですか」と言われたことです。さすがに泣けてきました。ミドリムシで世界を救うのって大変だな、難しいことだなと、本当に落ち込みました。支えになるような人を求めました。

もっと大変だった時代にもっと頑張った人がいるのではないかと探していたころに出合ったのが、小倉昌男さんの『経営学』と市村清さんの伝記『茨と虹と』です。小倉さんは、戦後、国と戦って運命を切り拓いて、郵便局と戦いながら宅急便事業を発展させていきました。市村さんも、理研からリコーに発展させ、「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」の三愛主義をモットーにデパートから石油会社まで経営する企業集団をつくった。戦争に負けて、焼け野原の中、頑張って自分の力で未来を切り拓いていった人たちです。人は誰でも、自分の未来を自分で決めることができるという当たり前のことを、小倉さんも市村さんも証明しました。運命は変わるのです。変えられるのです。