製品群に付加価値をつけ再活性化させる

コニカとミノルタという歴史ある2社が2003年に統合して10年超。06年に祖業のカメラとフィルムから撤退した「本業消失」の危機を乗り越え、今期売り上げ1兆円突破まできた。

───15年3月期の業績予想を上方修正したが、その要因は?
コニカミノルタ社長 山名昌衛氏

【山名】当社の77%が情報機器事業だが、その中の17%を占めるプロダクションプリンティング、つまり商業向けデジタル印刷が好調に推移している。この分野はまだアナログの比重が圧倒的に高い市場だが、オンデマンドのデジタル印刷のメリットが市場に浸透し、業績牽引のエンジン役になっている。また、カラーのA3デジタル複合機の国内外での伸長と、液晶テレビ向けの機能性材料としてのTACフィルムが大きく伸びているのが寄与している。