「いくら税金が戻るか」すぐ知る方法

会社員は確定申告を敬遠しがちだ。わたし自身、ファイナンシャルプランナーになる前は会社員だったので、確定申告は難しいもの、そして、面倒くさいものと思っていたからその気持ちはよくわかる。やったことがないことに対しては不安もあるし、実際に「確定申告をしていくらトクになるのかがわからない」という状況では、確定申告へのエネルギーも湧きにくいだろう。

ただ、「医療費控除をしたらいくらの税金が戻ってくるのか?」という目安額は、源泉徴収票と所得税の速算表があれば簡単に知ることができる。

源泉徴収票に書いてある項目を説明しよう。

(1)は、「支払金額」は会社が支払った金額。
(2)の「給与所得控除後の金額」は給与所得(収入から会社員の必要経費を差し引いたもの。これは収入によって自動的に決まる)。
(3)の「所得控除の額の合計額」は、納めた社会保険料や扶養家族、保険の加入状況などの個人の事情分を税金をかけるモトから差し引く額の合計額。
(4)の「源泉徴収税額」は1年分の所得税。