「ダメな自分」とも向き合う勇気が必要
前回「悲願の「早起き習慣」一生定着させるコツのコツ」(http://president.jp/articles/-/13827)では、早起きの定石(ツボ)と対策をお伝えしました。なぜ、起きられないのか、どうすれば起きられるのかはお分かり頂けたと思います。
今回は、早起き習慣を定着させるため「早起きを邪魔する挫折要因をつぶす」をテーマにノウハウをご紹介したいと思います。
1.なぜ挫折要因を知ることが大切なのか?
早起き、もっというと早く寝ることが難しいのは、「不確定要因」が多いからです。3日間、仮に理想の時間に寝られるようになったとしても、4日目以降に思い通りに進まないことがあります。なぜなら、残業や飲み会・家族との予定など、誰しも他者との関わりがあり、自分で完全に生活をコントロールすることができないからです。
挫折しやすい人は、完璧主義思考を持っています。完璧主義思考とは簡単にいってしまえば、0点か100点かで考える思考です。3日出来ても、2日続けられなくなるとその時点で「あー、やっぱりダメだ」と0点をつけてしまいます。
人間は「ダメな自分」と向き合い続けるのは苦しいので、結局挫折して辞めてしまうというサイクルです。
あなたにも思い当たる節はありませんか?
多くの場合、挫折に陥る「不確定要因」には、実は人それぞれのパターンがあります。
大切なことは、予めそのパターンを想定し、対策を組んでおくこと。すると、例えば「今日は例外ルールでここまでやったらOK」と許すことができ、自己肯定感が累積して続くようになります。
ただし、これには前提条件があります。
それは、挫折要因をつぶす行動に出るのは、一番キツい難所である最初の3週間(反発期と呼んでいて、最も挫折しやすい期間)を乗り越えてからにする、ということ。私は多くのクライアントにこれをお勧めしています。
3週間はなるべくパターンを守れるように工夫することです。(反発期の説明などは過去に掲載の「『続かない人』の挫折パターンは3つある」http://president.jp/articles/-/12631 をご覧ください)