2015年から相続税の対象者は大幅に増える見込みだ。親が一軒家を保有しているなら相続税がかかるかどうか、一度、確認しておいたほうがいい。早めに動けば、有効な対策も講じやすくなる。

【30代】二世帯住宅が相続で有利に

30代であれば、まずは贈与の特例などを利用して、上手に財産を引き継ぎ、将来の相続税の対象となる財産を減らしておくのが有効だ。

この年代はちょうど家の購入を考える時期だろう。子どもが家を買うとなれば「多少なりとも援助をしたい」というのが親心だ。とはいえ、親の財産で贅沢をするのは親も喜ばない。負担が少なくなった分、老後の蓄えに回すなど、親の好意に応える配慮も必要だ。

(構成=向山 勇)
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