2015年から相続税の対象者は大幅に増える見込みだ。親が一軒家を保有しているなら相続税がかかるかどうか、一度、確認しておいたほうがいい。早めに動けば、有効な対策も講じやすくなる。

【06】兄弟を信用できなくなったら?:同居長男の使い込みを見抜くには

同居している長男が親の財産を使い込んでいるのではないか。私どもの税理士法人にも相談が寄せられることがある。これを未然に防ぐのは、なかなか難しい。実際のケースとしてこんなことがあった。長男が預金を隠しているのではないかと疑う妹が、長男とは別の税理士に依頼して、相続の申告を行った。長男は、隠した預金は「ない」として申告したが、妹は「ある」ことを前提に申告。結局、両者の言い分が異なるため、税務署も調査をしないわけにはいかず、それにより、長男の陰謀が発覚した。このような場合には、相続の遺産分割の際に精算することになる。

【07】約3割の人が相続税を払いすぎている:税務署が教えてくれない節税ワザとは?

本来支払うべき相続税の額よりも低い金額で申告をすれば、税務署の指摘を受ける。逆に、多く相続税額を申告した場合はどうなるか。たいていは何のアドバイスもなく、そのまま支払うことになる。