1982年、妻が初訪日のお土産に日立製の14インチのカラーテレビを中国に持ち帰った。わが団地で初めてのカラーテレビであり、両親はたいへん鼻を高くした。夜になると近所の人たちがかわるがわるテレビを見にきた。そして「日本はすごい」と感想を述べた。日本の電子産業の威力はこうして中国の茶の間に浸透していったのだ。

あの頃はまさに日本の電子産業がわが世の春を謳歌していた時代だった。しかし、いまは正反対の悲惨な状況に陥っている。

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