すき家に浴びせられた「ブラック企業」批判、吉野家のミスター牛丼・安部修仁氏の引退。牛丼業界はいま、岐路に立たされている。当代随一のマーケッター金森努氏とB級グルメライター唐仁原俊博氏が大激論を交わした。
ブラック返上なるか、すき家の反転攻勢
ゼンショーHD 小川賢太郎会長兼社長はブラック批判返上を誓う。(時事通信フォト=写真)
【唐仁原】私がまず指摘したいのは、牛丼は日本人にとって最高のグルメだということ。日本では歴史上2回「食の革命」といえる出来事が起きています。1度目は明治維新で牛肉食が始まって、日本人の寿命は飛躍的に延びました。2度目は太平洋戦争後、パンやパスタを食べるようになって、今度は肥満が増えました。要するに、牛肉を食べれば寿命が延び、米食なら太りにくい。このことは多くの管理栄養士が指摘しています。経営の神様・稲盛和夫さんも孫正義さんも牛丼好きとして知られていますが、早く食べられておいしい牛丼はビジネスマン必食といえます。
【金森】なるほど。たしかに私も「頑張るぞ」というタイミングでは必ず牛丼を食べます。ビジネスマンにとってのソウルフードであることはたしかでしょう。ちなみに私は吉野家のオーソドックスな味が好きです。
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