2.習慣は連鎖反応を起こす
これらの違いは、全て習慣と捉え直すことができます。
Bさんは「新しいことを始める」「すぐやる」「与える」。Aさんはそれらと正反対のことをしている。BさんとAさんとでは「行動レベル」の違いが極めて顕著に見えますが、Bさんがそれらを実行できるのはそもそも身体レベルでエネルギーがあったり、思考・マインドレベルでポジティブに考えていたりするからなのです。
マインドが思考に、思考が行動に、影響を与えているので、一連の生命体のように習慣が連鎖反応を起こしているのです。
つまり、もし好循環の人生を手に入れたいのであれば、「一連の習慣」を変える全体アプローチをしていく必要があります。
簡単ではありませんが、これが最も王道で、手堅い方法です。
それでは、これから「行動」「身体」「思考」「マインド」に分けて好循環と悪循環の人の習慣をご紹介していきましょう。
▼レベル1. 行動習慣
悪循環の人は、重要なことを先延ばしにする、お願いされたらノーと言えず自分の時間を犠牲にする、お金を溜め込んで自己投資しない、リスクを取ることを避けて無難な道を選ぶなどの習慣があります。
一方、好循環の人は、思ったらすぐに行動し、余計なものを溜め込まずきちんと不要なものは捨てています。リスクのある挑戦をしていく覚悟があり、他人には与えられるよりもまず与えるなどの習慣があります。
▼レベル2. 身体習慣
悪循環の人は、いつも疲れていて、エネルギーが低いのが特徴です。運動する時間を取らないため、肥満になり薬に依存していたり、肩こりや腰の痛みのために治療院通いをしていたりします。
一方、好循環の人は、運動をしていて、エネルギーが高く、治療ではなく、ジムにいくことに時間とお金を投資しています。結果、肩こりや腰痛もなく、行動するエネルギーに繋がっているのです。
▼レベル3. 思考習慣
悪循環の人は、自分ではどうしようもないことに考えの中心が置かれています。不況の問題だったり、会社や上司の方針に不満だったりと、いつもそのことについて不満ばかり言っています。だからこそ、ストレスフルで、かつ周囲からは愚痴の多い人、ネガティブな人だと捉えられています。
一方、好循環の人は、どうしようもないことはしかたがないと諦めて、自分のできることに考えの中心が置かれています。だから、ポジティブで行動的です。不平不満もあまり言わないので、周囲からも信頼されています。
この思考習慣の違いは、類は友を呼ぶで、同じ人を引き寄せます。愚痴が多いネガティブな人には、同じ人が、また行動的でポジティブな人には、似た人が集まってきます。そしてさらに、思考がそれぞれに強化されていくのです。
▼レベル4、マインド習慣
悪循環の人は、いつもすべきこと、やるべきことをこなして義務感で動いています。お金を使う際には自己投資の発想がなく、また常に受動的で、自分が会社から上司から恋人から何をしてもらうか、何をしてもらっていないかというマインドが根深く存在しています。
一方、好循環の人は、すべきことと共に、自分のやりたいことを大切にして生きています。お金を使う際には、自分の将来の成長や豊かさのために投資するマインドがあり、そのリターンが新しいチャンスや人脈という形で返ってきます。主体的で、自分が何をしてもらうかよりも先に、人に対して何をしてあげるかというマインドで生きています。