起用が相次ぐプロ経営者が株価を上げるわけ

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強い経営者がいる会社の株価は高い!

今年6月、サントリーホールディングス社長にローソン会長の新浪剛史氏が抜擢される人事が注目を浴びた。これまで創業一族が歴代トップに就いてきたが、外部からトップを招くのは初めて。株式市場でもローソン立て直しで実績のある新浪氏への期待が反映され、上場子会社のサントリー食品インターナショナルの株価を押し上げる効果を生んだ。

こうした“強い経営者”を外部から起用するケースが今、増えている。米GE副社長からLIXIL社長に就任した藤森義明氏、日本マクドナルド会長からベネッセコーポレーション社長にスカウトされた原田泳幸氏、それにJALを再生させた京セラ名誉会長の稲盛和夫氏、野村証券出身で産業再生機構社長から東京証券取引所社長を経て東証・大証を再編した日本取引所グループCEOに就いた斉藤惇氏などだ。