フェーズ3.安定期(第8週~第10週)
「やめる」プロセスもここから後半。8週~10週のこの時期にありがちな失敗は、「自分はもう成功した」と気を抜いてしまうことです。実際には道半ばで、自分の「無意識」はまだ、「(悪い習慣をやめた状態が)いつも通り」とは認めていません。
この時期は、目線を高くし、自分に厳しく行動の結果を求めてください。
他の習慣にチャレンジしたくなりますが、ここでは一度に1つの原則を守ってください。そのために、今の悪い習慣をやめることに注力し、行動の結果にこだわり、やり切るというマインドを持ちましょう。方針は、できない日を極力なくし、実行率を飛躍的に高めることです。
この時期は、自分に例外を許さず、行動の結果を追求することです。
[対策1]行動を振り返る
これまでの7週間で記録したことをしっかり振り返りましょう。
[対策2]徹底的にやめ切る
次に、やめる習慣行動の実行率を極力100%に近づけてください。禁欲期は完璧主義を離れることが大切でしたが、安定期では挫折の回数を徹底してなくし完璧にこだわりましょう。自分に対する言い訳も、徹底的に潰すことです。
フェーズ4.倦怠期(第11週~第13週)
「やめる」プロセスの仕上げ、倦怠期は、最後の難関「マンネリ化」との戦いです。
やっている行動にマンネリを感じ始めると、人は投げ出したくなるものです。人には安定したい気持ちと変化や刺激を求める気持ちの両方が存在します。
ここでは習慣行動にマンネリ化が起きたときの対策をご紹介します。マンネリ化対策として変化と刺激を意識的にセットしていきましょう。
[対策1]刺激を取り入れる
(1)内容を新しくする
たとえば、食べ過ぎ対策なら新しい食事のメニューを取り入れるなど、内容に変化をつけてみましょう。やめたい習慣は変えず、内容にバリエーションをもたらすようにしてください
(2)スイッチング行動を新しくする
スイッチングの行動を増やしてみてください。たとえば、タバコのスイッチング(代替)行動としてコーヒーを飲むようにしていたのを、ガムを噛むことを追加してみるなどです。
[対策2]次の習慣を計画する
最後は、次に行なう新たな習慣を計画してみましょう。ゴールの先を見ると今の習慣化が通過点に見えてきます。
やめる習慣が身につけば、人生に主体性が生まれる
悪い習慣をやめるメソッドが身につけば、生涯に渡って仕事でもプライベートでも望むものが手に入ります。自ら習慣を変えることは、人生に主体性を取り戻すことでもあります。
習慣に振り回されるか、上手にコントロールするかで、人生は大きく変わります。
ご紹介してきた「やめる習慣メソッド」を活用し、まずは1つ悪い習慣を手放して、あなたの人生の主導権を握ってください。
以上、少しでもヒントになることがあればあなたの状況に適用してみてください。